高齢 Today

高齢に達したことを記念して始めた日々の記録です

怒りのネタ

連日の暴言妄動に怒りながら老いてしまう。

コロナ対策の愚鈍さに憤り、東京五輪の開催強行姿勢に呆れていたら、ワクチン行政の稚拙、LGBT法を審議中の政府与党の差別発言など!

IOCは4月公表のプレーブック(規則集)で、参加者の感染リスクについて「リスクや影響が完全に排除されるとは限らないため、自己責任で参加に同意するものとする。
-- なんだ、それーー あ、なるほど、緊急事態なんだから感染しますよーと?
感染ですよ⁉ 転んで膝を擦りむくのとは訳が違う。
移す者移されるものがいる話で、集団全体やその外にまで関わる話が自己責任? 
開催権は握っているが、そこでの感染は自己責任というのか・・ 
身勝手な思考というか、自己の利益にしか意を介さない記述ではないか。
開催に伴うリスクが国際的にも語られ、多くの人々が反対しているのは、五輪とは無縁の社会にまで影響を及ぼし、終わってからも世界中がどんな酷いことになるか測り知れないからである。感染対策のイロハはヒトの移動と接触を可能な限り減らすことである。
どう考えてもマイナスになることはあってもプラスはない。

国はワクチンを頼りの綱とし、当初、地域事情を優先と称し、市町村に丸投げ状態だったが、事の遅滞を知ると高齢者向けの期限内接種を要請。そして突如、自衛隊を導入した国営の摂取センターを開設した。
その後、県単位でも接種会場を設け、経済界でも企業単位の摂取を目指すという。
すべて官邸の要請だろうが、只々接種のチャンネルを増やしただけで、混乱を招くことは目に見えている。
私の住む埼玉では、接種券があれば市、県、国の摂取が選択できる状態だ。しかし、市だけの時でさえ全国的に打ち手不足を言われているのに、場だけ増えてスタッフはいるのだろうか。
そもそも「接種券の郵送」というアナログの極みといえる手法を当然のように始めているあたり、思考停止がありありとうかがえる。
推測でしかないが、厚労省任せなら、接種券など発行せず健康保険証を原票に据えて接種ができたのではないか。ところがそこに官邸、総務省が噛んできて、接種券と相成ったのではないだろうか。選挙制度に似ているし、マスクを配った実績もあるし・・

そして、各地でワクチンの扱いにトラブルが起きている。
薄めすぎ。原液のまま。冷蔵切れ。時間超過。毎日のように伝えられ大混乱である。
予定接種計画自体が中央から強いられた無理なもので、加えて省庁からは読み解くのもうんざりするような実務に関わる膨大な通達が送られ、現場は疲弊の極みだろう。

LGBT法の今国会成立が見送られそうだ。
超党派で成立を目指していた法案だが、その前文に「性的思考及び性自認を理由とする差別は許されない」と加えるなどの修正に対し、自民党内から「差別だと訴える訴訟が増えて社会が混乱する」など、反対意見が相次いで了承を見送ったという。
この人たちは差別とは多数派による偏見の産物であることを理解できていないのか。それを許しているのがこの国の政府与党なのか。自民の会議では、まさに差別的発言が相次いだという。差別を黙認、容認どころか奨励、実践しているのだ。おかしなことに、保守派の人々は差別主義者といわれることに強く反発するらしい。
野党は「LGBT平等法」といえる実質的な差別解消に資する法を目指すが、自民保守派への刺激を避け、まずは理念法にと一歩下がった形での修正案に対して、このアナクロな反応である。もはや、劣等国というほかない。

体調不良で、のたのたと書いていたら、いよいよ政府は五輪強行開催に舵を切った。
一斉に不退転の決意が伝えられる。

狂気の沙汰だ。